太宰治賞2002

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筑摩書房/2002.5.25  読書日:2010.6.15
コメント:以前も紹介したが、小説の勉強にすこぶる役立つ同シリーズ。
 デビューまもないころ、初心に返りたくて未読回を読み返してみた。デビュー前は落選作でも感心したものだが、今では「どれも下手だなあ」と思う。成長か。それとも増長か。真相は次回。




第18回太宰治賞

受賞作『緊縛』(小川内初枝)
次点作『利根川へ』(岡本敬三)
   『散乱する虹』(鈴木智之)


『緊縛』
 三十過ぎの女主人公の緊縛願望をとおし、投げやりだがポジティブな生き方を描く。


〇選者のお言葉

『散乱する虹』の吉村昭の意見。

《文字の組合わせにはそれぞれ約束事があり、頭脳でそれを整理、消化した後、知覚される。そのような手続きを要する小説は、純粋度で音楽、絵画より芸術性は低いと言っていい。
 このような観点からすると、『散乱する虹』は、小説の領域からははずれ、音楽・絵画の域に近づいている。文字を駆使して天空を浮游するように筆をのばしているが、行き着く先に着地点はない。》(p10)

 だから選ばなかった、とのこと。受賞作についても「鳥肌は形容語、鳥の肌ではない」「実家とは嫁いだ女性の生家を指す(未婚の女性は「実家に帰る」とは言わない)」と、言葉に厳しい。


※本サイトの関連図書
 『太宰治賞1999
 『太宰治賞2000
 『太宰治賞2001
 『太宰治賞2002
 『太宰治賞2003
 『太宰治賞2004
 『太宰治賞2005
 『太宰治賞2006
 『太宰治賞2007
 『太宰治賞2008
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